作業事例

桜の根回し作業 岐阜県中津川市

こんにちは!ニワクマです。

今回は桜の根回し作業をしてまいりましたので、ご紹介します。

リニア開通に伴って道路がお客様の敷地内に通されるということで、道路と当たる多くの木が伐採予定でしたが、特に綺麗な花を咲かせる3本の枝垂桜の移植をしたいということで、ご依頼をいただきました。八重枝垂桜になります。

お客様情報

エリア岐阜県中津川市
作業内容桜の移植前の根回し作業
ご要望八重枝垂桜3本を移植してほしい

根鉢のラインで掘る

根元直径を測り、約3~5倍の円を根鉢の大きさに決めます。根の状況を見て、出来るだけ根鉢は小さくした方が、移植時の運搬や植穴堀りなどの面でメリットになります。しかし、小さくしすぎるあまり、根にダメージを与えてしまうこともあるので状況の見極めが大事になります。今回は4倍程度にしました。

万が一、桜が倒れないように3方向にロープで引っぱります。そして根を傷つけないようにチビスコップとバールで地道に掘ります。土質が山砂でしたので比較的掘りやすかったですが、石が多いために石を外した時などに山砂が崩れやすく、注意深く掘り進めました。

環状剥皮作業

直径4㎝以上の根はすべて環状剥皮します。2㎝以上という声もありましたが、多すぎるので4㎝以上にしました。それでも1本につき7~8本の太い根が出てきます。

環状剥皮は形成層まで皮をむくことで、地中の水は道管を通り根から吸い上げられますが、光合成により作られた糖は皮が剥かれた部分までしか流れなくなります。剥かれた部分に溜まった糖(エネルギー)によって、そこから細かい根が発根します。木は細根から水を吸い上げるので、次回移植をする際に発根部分から切り離すことで、根を切っても水を吸い上げられる、という仕組みです。(凡そ、そんな感じ。)

根の裏側の剥皮には、頭をどんなに突っ込んでも見えず、鏡を使ったり、カメラで撮ったり四苦八苦して気が狂いそうになりました。

バーク堆肥で埋める

2枚の写真は木が違いますが、掘った穴の埋戻しにはバーク堆肥を使います。その際、竹筒の節を抜いたものを差し込み、空気の循環を図ります。バーク堆肥で埋め戻すのはバーク堆肥の分解時に発根を促す成分が出るためだそうです。過去には掘った土で埋め戻していましたが、今回は教科書に習い、バーク堆肥を使ってみました。

約2週間後の様子

花が終わり、緑が芽吹いていました。きっと芽吹きと同じタイミングで根も発根したのかな、と推測しています。とりあえず元気そうでよかったです。来年3月の移植まで健康に芽と根をっ増やし続けてほしいです。